
薮入りに上品寺のえんまさまのお顔を拝顔する
私は常々「バチが当たる」という考え方は日本人オリジナルの考え方なのではないかと思っている。西欧ではだいたい「罪深い行い」とか「罪を犯した」などと言いかたをするし、ましてや「バチ当たりなことを」などという言いまわしは、多言語には見当たらないのではないか(憶測ですが…)。それでは、この「バチ」はいったい誰が日本人に与えるというのだろう。そしてどんなことをした際に? これだけで、日本人のほとんどが知らずに信仰してしまっている神仏がいることがわかるだろう。そう「エンマさま」である。